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亜鉛鉄板は、トタン板とも呼ばれ、冷間圧延広幅鋼帯に連続的に亜鉛めっきを施したものである。
亜鉛は、乾いた空気中では酸化されないが、湿度と炭酸ガスがあると表面が酸化して薄い被覆ができる。これが内部を保護し、それ以上の酸化を防ぐ役目をする。
ぶりき板に見られるはん点状の腐食が生じないので、風雨にさらされる雨どい、看板、屋根板に用いられる。
またぶりき板より安価でもあるので家庭用金物、各種容器、グクトエ事、冷暖房、ベンチレーターなどに広く使用されている。

SECCとは電気亜鉛めっきを施した冷間圧延鋼板(SPCC)で、板金・プレス加工の材料に用いられる。母材はSPCCで、材料特性は同等の特性値となる。
電気亜鉛めっき鋼板の種類として、SECC(一般用)のほかにSECD(絞り用)SECE(深絞り用)もあるが、材料特性としては類似した特性となる。
SECCの規格は化学成分と降伏点・引張強さなどのみが規定されているため、材料データとしての規格はありません。材料により異なる可能性がある。

SECCの特長としては、合金層が存在しない、めっき層が薄い(04～ 07μ )のでクリアランスは厚みを考えない、加工性やストレッチャストレーンは原板の軟鋼板とほぼ同じ、成形時にめつきが削りとられ打痕の要因ともなる、などが挙げられる。

亜鉛鉄板の形状区分