試作板金加工.com 困りごと解決提案
製図段階からVA/VEを実現したい
試作板金部品の加工コストダウンを実現する図面設計指示のポイント①
Before
この設計指示では、根元から先端 までの寸法が精度内に収まってい ないといけないが、特に薄物になる ほどスプリングバック等の影響が 顕著であり、精度内に部品を収める ことが困難になる。
試作板金部品において、上記のように図面上に20 ± 0.1 の指示がある場合は、根元から先端 まで20 ± 0.1 の寸法公差内に収めなければならず、加工として難しく工数、工程時間、検査に時間が掛かり、コスト、納期に大きく影響を与えてます。またバラツキによって歩留まりも悪化 します。
After
精度指示を、必要部分のみにとどめることで加工工数を削減し、コスト、納期を短縮できる。
試作板金部品において、20 ± 0.1 の寸法公差内に収めなければならない部分は曲げ元だけであ り、先端の寸法は一般公差内で構わないという場合は、上図のように根元寸法に対してのみ公差 を指示することで、製作側の工数を削減することができ、コスト、納期、不良率を改善できます。
一般に板金部品はスプリングバック等も含め、曲げ部から遠い部分の寸法公差を出すことが難し くなります。上記のように公差指示を行う場合は、必要部分のみ(上では曲げ根元)に公差指示を行うことで、製作側の工数を下げ、コストダウンと不良率低下に繋がります。