試作板金加工.com 困りごと解決提案
試作において納期短縮を実現したい
絞り加工からの工法変換による試作板金部品の設計のポイント
必要個数が少ない試作開発製品の試作板金では、設計段階での加工工法選択が試作品のコストと納期を決定します。例えば、上記のような板金部品上で基板等を固定するための台座をプレスの絞り加工で成形する設計をすると、1 個の板金部品のためにプレス金型が必要なります。そのため、少量の試作板金部品本体に、金型製作のコストアップと金型製作の納期が加わってしまいます。
プレスの絞り加工等によって1 枚の板から台座を作ることは、量産生産には部品点数を減らすことが出来向いていますが、試作板金においては金型が必要となると費用や納期が試作品の品質を考えても、デメリットになる場合があります。プレスの絞り加工等で位置決め等の機能を出す場合、ボスによってその機能を代用することで試作板金部品のコスト・納期を抑える事が可能です。
試作板金部品は常に量産部品に出来る限り同一品質に近く、尚且つ短期間で低コストでの製作が求められています。これを実現するためには、試作板金部品の設計段階から、量産を踏まえた上で試作品に必要な機能を考慮した設計が必要です。中でも納期とコスト増につながる金型を使用する場合には、その工法変換を含むVE/VE が求められています。