試作板金加工.com 困りごと解決提案
よくあるトラブルを防止したい
スタッキングのトラブルを防止する量産を考慮した試作板金部品設計のポイント②
上図のように板金部品の中で、A 部はZ 曲げの片持ち構造になっていますが、この部分が4 箇所の周辺曲げ部の高さよりも高くなっています。このような場合、特に量産時にスタッキングして取り扱う時や輸送を行う際にA 部が変形して不良となる可能性があります。
試作板金部品の一部分に上図のような片持ち構造のような、強度上弱い形状部分が存在する場合、A 部の高さに対し2 面以上の、A 部と同じ高さの曲げ部を設けることで、取り扱い時や輸送時の変形を防止することができます。
試作板金部品の設計の際には、量産時の現場での取り扱いや輸送による変形を事前に想定し、それらを防ぐような設計を行うことが重要です。上記のように一部分が周辺部より高くなっている形状は変形を起こし易く不良率が高くなるため、仕様上可能ならば部品の高さを揃えておくことで歩留まりを上げることができ、VA・VE の効果が期待出来ます。