試作板金加工.com 困りごと解決提案
よくあるトラブルを防止したい
組立トラブルを防止する量産を考慮した試作板金部品設計のポイント①
試作板金部品におけるスポット溶接では、大きな部品と小さな部品を接合する場合は大きな部品の上に小さな部品を載せて溶接を行うことが一般的です。ところが大きな部品に位置決めの穴を施し、小さな部品にダボを施すと、位置決めの穴にダボが正しく挿入されているか確認が難しく、ダボの乗り上げによる溶接不良の可能性があります。

試作板金部品のスポット溶接では、大きな部品側にダボを施し、小さな部品に穴を施すことで、スポット溶接時にダボが正しく挿入されているか、目視にて確認が可能になります。組立て、溶接時の取り付けミスを防ぐことが出来、歩留まり改善に繋がります。
試作板金に限らず量産時のスポット溶接の工程では、スポット溶接のし易さが不良率の低減に繋がります。上記のような位置決め用のダボ穴がある場合、大きな部品と小さな部品をスポット溶接する際は、下側になる大きな部品に位置決め穴を設計するケースがありますが、視認性を考慮し、大きな部品側にダボを設けることでVA・VE の効果が期待出来ます。