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よくあるトラブルを防止したい

組立トラブルを防止する量産を考慮した試作板金部品設計のポイント③

試作板金部品においては設計を簡略化することで納期短縮や製作コストダウンが可能ですが、上図のような取り付け用穴が部品に同一ピッチ、同一形状で存在する場合、部品がどのような方向にも固定されてしまいます。組立て時に取り付け方向を間違ったり、時間が掛かってしまいます。

量産が前提となる試作板金部品においては、量産時の組立てを考慮した上で、片側の取り付け用穴ピッチを変更し、逆方向に固定できないように設計することで組立て時のミスを防ぐことができます。取り付け方向を判断するための時間も不要になり、作業工程短縮が可能になります。

製品組立て時の作業効率改善のためには、設計段階から試作・量産ラインを想定し、各工程での作業に適した設計を施すことが重要です。上記のように取り付け位置の特定がし難い部品は作業時間、工数を増大させ、ミスも誘発します。一目で取り付け方向が分かるように設計することで、不良率の低減に繋がり、VA・VE の効果が期待出来ます。


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